2009年 02月 27日
中部経済界(2009.3月号)で紹介されました。 |
あいちクローバーの大須商店街(名古屋市中区)での活動とその取り組みが
中部経済界(2009.3月号)で紹介されました。

「大須の街を元気に! 安全に! NPO法人あいちクローバーの活動」
*掲載の内容はコチラからご覧になれます。
大須の街を元気に! 安全に!
NPO法人あいちクローバーの活動
あいちクローバー代表 福元博樹
AED(自動体外式除細動器)について広く知ってもらうことを目的に活動しているあいちクローバーは、各種イベントでの救急活動やAED講習、AEDの寄贈などを行い、市民の方へAEDと市民救急の大切さを訴えている特定非営利活動法人(NPO法人)です。大須の街でも、大須夏祭りや大須大道町人祭で救護班を担当しながら、街頭でAED講習を行うなど「安心・安全な街づくり」活動のお手伝いをしています。
AEDという医療機器をご存知ですか?
最近、駅や空港などの公共施設、スポーツ施設などで見かけるようになった「AED」。見たことはあるけれど、詳しくはよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
AEDとはAutomated External Defibrillatorの頭文字をとったもので、日本では「自動体外式除細動器」と呼びます。AEDは「心室細動」という不整脈(心臓が痙攣を起こし、血液を全身に送ることができない状態)で意識を失った方を救うのにとても有効な医療機器です。
「心室細動」という心臓の不整脈は、高齢者や心臓に疾患のある人だけに起こるものではありません。健康な人でも、激しいスポーツをしている時や胸にボールが当たるなどの衝撃を受けて心室細動を起こしたケースが数多くあります。心臓が原因の突然死の多くはこの心室細動によるものだと言われています。
誰にでも可能性のある「もしもの時」。そこにAEDがあれば、救える命がたくさんあります。
AEDは誰でも操作できます
現在、日本での救急車の到達時間は平均約6分。しかし、心室細動が起こった際は適切な救命処置が1分遅れるごとに約10%ずつ救命率が減少し、6分を経過すると生存する可能性は40%以下になると言われています。実際、意識を失ってからすぐに救急車を呼んだものの救命処置が間に合わず命を落とす方はとても多いのです。
AEDは、そういった問題を解決するために、専門的な医療知識のない一般の方でも容易に使用できるようにと開発されました。もしあなたが意識を失った方を発見した場合、救急車が到達するまでにAEDによる心肺蘇生を行えば、命が助かる可能性は格段にアップします。
あいちクローバーの発足
このようにAEDは市民にとって重要なものであるにもかかわらず、本当の意味での普及はまだまだ足りないのが現状です。AEDをもっと普及させるためには、「一般の市民による早期の救命活動の大切さ」を伝える必要があります。その活動が地域社会に根付くためには、誰もがいつでも参加でき、もっと身近な活動でなければなりません。それを行政や専門家に頼るばかりではなく、わたしたち市民の側からも働きかけなければいけないのでは・・・そんな思いを抱いた仲間が集まり、あいちクローバーは発足しました。「できることからスタートする!」をモットーに、自分たちの暮らす地域社会へ少しでも貢献できることを目標に活動を行っています。
大須商店街の人たちとの出会い
あいちクローバーを発足して間もなくのこと、大須商店街が「より安心、安全な街づくり」の一環として、積極的にAEDを設置していることを知りました。
しかし、AEDは誰でも使えるように設計されているというものの、いざという時に知識がなければなかなか冷静に対応できないものです。そこで、あいちクローバーは大須商店街のオーナーや店長向けに体験型のAED講習会の開催や、「祭り」の救護班を担当しながら街頭でAED講習などの活動をくり返し行うことにより、「AEDは誰かが使うものではなく、必要な状況になれば自らが率先して使用する」という参加意識を持っていただきました。
これらの活動により大須商店街にはAEDを理解する人が増え、今では普及活動にも一緒に参加していただけるようにもなりました。昨年は大須商店街の人たちと協力し寄付を募り、商店街の中の24時間営業のコンビニ前に新たなAEDを設置しました。また、同様に商店街の人たちと協力し、大須演芸場にて「大須年忘れチャリティ歌合戦」を開催しました。150名が来場、収益金で大須演芸場にAEDを寄贈、設置が実現するなど、AEDの普及活動を通じて社会貢献を身近に感じていただくこともできました。
これらの新たなAEDの設置は、志半ばで急逝された前田和孝さんの遺志を引き継いで実現しました。前田さんは、あいちクローバーの中心的なメンバーのひとりで、大須とのご縁をつくってくれた大須通りに面した洋食店のオーナーでした。誌面をお借りし、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
あいちクローバーの今後
私たちは、この短期間で達成できた成果や大須商店街での活動経験を通じ、ボランティア活動とは単なる慈善・奉仕活動ではなく、今や地域社会のひとりひとりが次世代を生き抜いていくための新しい行動様式のひとつだと感じています。
「あいちクローバー」の名には、こんな願いが込められています。
あい:愛
ち:地域社会
クローバー:幸せ
これからも「もっと身近に! 楽しく社会貢献!」をスローガンに、必要とする身近な地域へのAEDの寄贈、市民救急員の育成などの活動を続けていきたいと考えております。
【問い合わせ先】
名古屋市中村区名駅3丁目9番13号 MKビル8階
電話 052-243-0968
NPO法人 あいちクローバー
http://aiclover.exblog.jp/
中部経済界(2009.3月号)で紹介されました。

「大須の街を元気に! 安全に! NPO法人あいちクローバーの活動」
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大須の街を元気に! 安全に!
NPO法人あいちクローバーの活動
あいちクローバー代表 福元博樹

AED(自動体外式除細動器)について広く知ってもらうことを目的に活動しているあいちクローバーは、各種イベントでの救急活動やAED講習、AEDの寄贈などを行い、市民の方へAEDと市民救急の大切さを訴えている特定非営利活動法人(NPO法人)です。大須の街でも、大須夏祭りや大須大道町人祭で救護班を担当しながら、街頭でAED講習を行うなど「安心・安全な街づくり」活動のお手伝いをしています。
AEDという医療機器をご存知ですか?
最近、駅や空港などの公共施設、スポーツ施設などで見かけるようになった「AED」。見たことはあるけれど、詳しくはよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
AEDとはAutomated External Defibrillatorの頭文字をとったもので、日本では「自動体外式除細動器」と呼びます。AEDは「心室細動」という不整脈(心臓が痙攣を起こし、血液を全身に送ることができない状態)で意識を失った方を救うのにとても有効な医療機器です。
「心室細動」という心臓の不整脈は、高齢者や心臓に疾患のある人だけに起こるものではありません。健康な人でも、激しいスポーツをしている時や胸にボールが当たるなどの衝撃を受けて心室細動を起こしたケースが数多くあります。心臓が原因の突然死の多くはこの心室細動によるものだと言われています。
誰にでも可能性のある「もしもの時」。そこにAEDがあれば、救える命がたくさんあります。
AEDは誰でも操作できます
現在、日本での救急車の到達時間は平均約6分。しかし、心室細動が起こった際は適切な救命処置が1分遅れるごとに約10%ずつ救命率が減少し、6分を経過すると生存する可能性は40%以下になると言われています。実際、意識を失ってからすぐに救急車を呼んだものの救命処置が間に合わず命を落とす方はとても多いのです。
AEDは、そういった問題を解決するために、専門的な医療知識のない一般の方でも容易に使用できるようにと開発されました。もしあなたが意識を失った方を発見した場合、救急車が到達するまでにAEDによる心肺蘇生を行えば、命が助かる可能性は格段にアップします。
あいちクローバーの発足
このようにAEDは市民にとって重要なものであるにもかかわらず、本当の意味での普及はまだまだ足りないのが現状です。AEDをもっと普及させるためには、「一般の市民による早期の救命活動の大切さ」を伝える必要があります。その活動が地域社会に根付くためには、誰もがいつでも参加でき、もっと身近な活動でなければなりません。それを行政や専門家に頼るばかりではなく、わたしたち市民の側からも働きかけなければいけないのでは・・・そんな思いを抱いた仲間が集まり、あいちクローバーは発足しました。「できることからスタートする!」をモットーに、自分たちの暮らす地域社会へ少しでも貢献できることを目標に活動を行っています。
大須商店街の人たちとの出会い
あいちクローバーを発足して間もなくのこと、大須商店街が「より安心、安全な街づくり」の一環として、積極的にAEDを設置していることを知りました。
しかし、AEDは誰でも使えるように設計されているというものの、いざという時に知識がなければなかなか冷静に対応できないものです。そこで、あいちクローバーは大須商店街のオーナーや店長向けに体験型のAED講習会の開催や、「祭り」の救護班を担当しながら街頭でAED講習などの活動をくり返し行うことにより、「AEDは誰かが使うものではなく、必要な状況になれば自らが率先して使用する」という参加意識を持っていただきました。
これらの活動により大須商店街にはAEDを理解する人が増え、今では普及活動にも一緒に参加していただけるようにもなりました。昨年は大須商店街の人たちと協力し寄付を募り、商店街の中の24時間営業のコンビニ前に新たなAEDを設置しました。また、同様に商店街の人たちと協力し、大須演芸場にて「大須年忘れチャリティ歌合戦」を開催しました。150名が来場、収益金で大須演芸場にAEDを寄贈、設置が実現するなど、AEDの普及活動を通じて社会貢献を身近に感じていただくこともできました。
これらの新たなAEDの設置は、志半ばで急逝された前田和孝さんの遺志を引き継いで実現しました。前田さんは、あいちクローバーの中心的なメンバーのひとりで、大須とのご縁をつくってくれた大須通りに面した洋食店のオーナーでした。誌面をお借りし、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
あいちクローバーの今後
私たちは、この短期間で達成できた成果や大須商店街での活動経験を通じ、ボランティア活動とは単なる慈善・奉仕活動ではなく、今や地域社会のひとりひとりが次世代を生き抜いていくための新しい行動様式のひとつだと感じています。
「あいちクローバー」の名には、こんな願いが込められています。
あい:愛
ち:地域社会
クローバー:幸せ
これからも「もっと身近に! 楽しく社会貢献!」をスローガンに、必要とする身近な地域へのAEDの寄贈、市民救急員の育成などの活動を続けていきたいと考えております。
【問い合わせ先】
名古屋市中村区名駅3丁目9番13号 MKビル8階
電話 052-243-0968
NPO法人 あいちクローバー
http://aiclover.exblog.jp/
by ai-clover
| 2009-02-27 16:50
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